低学年の頃は、我が家は中学受験に関しては全く考えていませんでした。中学受験なんて一部の人がするものだろう、くらいに思っていて何の興味もありませんでした。
そんな我が家ですが、息子に特性があることが判明し、医師の勧めもあって4年生の夏から中学受験を意識し始めます。4年生の夏から5年生までは通塾なしでZ会の通信教育 中学受験コース のみでやってきました。
早期教育?それとも中学受験塾の低学年用に設けられている準備コースに通わせる?低学年のうちにできる準備として選択肢も多くなってきている昨今、何からやったらいいのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あくまでも、特殊な受験を乗り越えた我が家の場合ですが、受験を意識する前の4年生の前半までに結果的にやっていてよかったと思うことについてお伝えします。
中学受験のカテゴリーについて
我が家は何学年も先の算数先取りしているような算数が得意なギフテッドでもなければ、英才型のギフテッドではありません。
知能検査で言語理解が高いからといって国語が得意なわけではありません。
あらかじめお伝えしておくと、せっかく読んで頂いても、偏差値30からの御三家合格!とか、これをやったら難関校に受かります!といったノウハウは一切得られませんのでご了承ください。
知的好奇心を潰さない
低学年の頃は、とにかく知的好奇心が多岐にわたっていました。幅はとても広く、目にするもの、耳にするもの全てに興味を持っていました。
気になるとやってみないと気が済まない性格だったので、危なくない限りはまずはやらせてみて見守るようにしていました。
例えば、工作。
カッター、工具の錐、ノコギリ、瞬間接着剤、ペンチ、ホットボンドなど、低学年の子が扱うには危ないものでも使って工作がしたい、となれば使わせてみました。
ノコギリを使うときはどこに力を入れたら切りやすいかなど力について考えるきっかけになったり、ホットボンドを使う時もどこが熱くなって溶けるのかといったことを自分で考えて使うようになります。
時間がある低学年だからこそ本人の興味のあることを思う存分やってみることはとても大事だと思います。後々、勉強に知的好奇心が向いた時、自ら学ぶようになります。
低学年の頃、あれこれ遊びの中で考えながら探究したことが、のちに勉強の探究心につながります。
その他、自然体験もたくさんしました。川に行けば平たい石を見つけて水切りをしたり、釣りをしたり。
山に行けば、バナナと日本酒でワナを仕掛けてカブトムシを捕まえてみたり。
キャンプファイヤーでは火がなぜ燃えるのか疑問を持ち、燃えるために必要な条件を考えたり。
特に意識をしていたわけではないですが、あっという間に子どもは成長します。親子でいろいろな体験をすることは後々いろんな意味で価値があると思います。
通信教育
冒頭の通り、我が家は中学受験をするつもりは全くなく、お勉強系の習い事(公文や学研教室など)はしていません。低学年の習い事はサッカーとプールとヤマハに通っていました。
お勉強系で唯一やっていたことと言えば、通信教育の当時でいうドラゼミ(現コナンゼミ)くらいでした。
ドラゼミが変わってしまったあとは「スマイルゼミ」小学コースを受講し、そして中学受験を意識し始めた4年生の夏から、コロナウィルス感染症の影響もありZ会の通信教育 中学受験コース を受講し始めます。
通信教育を選ぶとき意識していたことは、色々な問題に触れられる教材かどうかを基準に選んでいました。
教科書準拠の教材も良いのですが、ドラゼミ(現コナンゼミ)の国語の問題は、教科書とは違った文章問題があったり、算数も図形の問題が毎回あるのがとても魅力的でした。
余計な付録やイラストなどが不要だった息子にとって、シンプルな作りだった点もとても気に入っていた理由の一つです。
「スマイルゼミ」小学コースに関しても、教科書準拠ではあるのですが、プラスアルファで「発展問題コース」を付けることが出来ます。応用問題や難解な問題にも取り組むことができるのが数ある通信教育の中で選ぶポイントでした。
当時スマイルゼミは無学年式ではありませんでしたが、現在は無学年式となっています。無学年式は自分のペースで進められるのでおすすめです。
朝の10分の勉強習慣
朝学校行くまでの10分をドラゼミ(現コナンゼミ)の時間と決めて取り組んでいました。
ドラゼミは、国語の文章題も10分で解きます。たかが10分かもしれませんが、1年生の子が集中して取り組むにはちょうど良い時間でした。
この朝の10分しか学校以外の勉強はしていませんでしたが、この習慣が、のちにインターナショナルスクールに行ってからも朝学の習慣となり、嫌がらず日本の勉強をする時間になりました。
市販のワーク
通信教育以外に、市販のワークもほとんど買ったことはないのですが、いくつか手にしたものをご紹介します。
宮本算数教室「賢くなるパズル」は気に入ってゲーム感覚でやっていました。
こちらは番外編ですが、最近話題の暗算ができるようになるワークです。最近出版されたものなので、息子の際は使用していないのですが、娘用に購入してみました。計算を早くできるようになりたい子にはおすすめです。
本をたくさん読む
「本を読みなさい」とは一度も言ったことはないと思います。ただ、本から知識を身につけることもとても好きでした。朝起きたらまず読書をソファーでし、その後頭が目覚めてきたら、着替え、ご飯、というような順番でした。
物語よりは下記のような知識本を低学年の頃は何周も読んでいました。ほぼ頭の中に入っているとのことでした。
「伝える力」が伸びる! 12歳までに知っておきたい語彙力図鑑
やっておけばよかったと思うこと
先取り学習でも、暗記でも、くもんでも、通塾でもありません。
これは、我が家の場合は親子関係を築くことです。
特性がある場合、中学受験も一筋縄ではいかないケースが多くあります。中学受験は親のサポートが不可欠です。ここでの親子関係というのは、決して、過保護にするという意味でも、主従関係を築くことでもありません。
私自身、息子の話や気持ちをもっともっと聞いて、性格や特性をもう少し早くから理解できていたらよかったなと思います。親子の信頼関係を低学年のうちから築いておくと高学年になり反抗期が入ってきても中学受験にさほど影響がないのかもしれません。
この点はまた別途noteの方で綴れたらと思っています。
まとめ
以上、低学年のうちにやっておいてよかったことについてでした。
今は1年生から中学受験塾に通わせている方も多く、1年でも早く受験勉強を始めた方がいいのではないの?と思われる方もいらっしゃるかと思います。また、御三家やトップレベルを目指そうとしている方には全く参考にならないかもしれません。
ただ、我が家の場合は6年生からの通塾でよかったと本人も私自身も思っています。家庭によってそれぞれだと思いますので、一つの例として捉えていただけたらと思います。