転勤による引っ越しのため年中の時から続けていたヤマハ音楽教室を辞めることになりました。ヤマハ音楽教室は日本国内であれば全国にあるので教室の変更が可能です。海外にも中南米、ヨーロッパ、アジア、オセアニアなど世界40以上の国と地域にあり、教室自体はあるのですがどこの都市でもあるわけではなく、自宅から通える範囲にはなかったのでまたピアノの先生をゼロから探すことにしました。
使用した楽譜・教本
・ブルグミュラー25の練習曲
・プレインベンション
・わたしはピアニスト
ピアノを習っている方はご存じかもしれませんが、基本の教本です。
進め方は本当に先生によるなあといつも思うのですが、習っていた先生は1冊全て1曲も取りこぼさず進めていく先生でした。
ピアノ歴2年目 小学2年生の時のレベルは?
曲の順番こそバラバラですが、プレインベンションもブルグミュラーも時間をかけて一曲ずつ進めていくやり方でした。ブルグミュラーは2年生のうちには終わらず、3年生の夏までかかって全曲仕上げました。
プレインベンションは56曲入っています。合格を貰うには早くて2レッスン、長くて1カ月以上かかります。進度としてはヤマハのジュニア専門コースの時に比べたら格段に遅くなりました。
プレインベンションも1年生のJ専の頃から何曲か取り組んでいたので、続きをすることになりました。
結局3年生の終わりまでかかって全曲仕上げました。
これは、のちの話ですが、息子はプレインベンションのやりすぎだったのか、バッハは最も苦手な作曲家になってしまいました。4年生の春からプレインベンションの次のステップである「インベンション」に入りましたが、4、5曲やったところで今はいったんバッハからは離れています。
海外でのピアノの先生の探し方 アップライトピアノの購入
日本人の先生が良かったので、「住んでいる地名」+「ピアノの先生」などと入力して検索すると何人かヒットしました。あとは、日本人で国際結婚をして永住している人や駐在している人たちによるネット上の「掲示板」がある国や地域もあるので、そこに習い事情報も載っていることがあります。これらの方法で何件か問い合わせて体験もしたのですが、息子が教わりたいと思う先生がおらず、結局4人くらい体験レッスンをしました。
お願いすることになった先生は、個人で演奏活動もされている先生だったので、教室を開いているわけではなく、我が家に来てもらってレッスンをするというスタイルでした。
ピアノに関しては、赴任時に日本から電子ピアノは持参していましたが、現地の楽器店をいくつか周り、消音機能付きのヤマハのアップライトピアノをレンタルしました。1年後に購入するか、返却するか選ぶ、というようなレンタル方式でした。
練習時間は耳コピばかりするようになる
日本にいた時の猛烈なジュニア専門コースとはガラリと変わり、生活の中でピアノの課題で追われるといったことはなくなりました。そして練習スタイルは自主的に弾くのはいつも耳コピで、声をかけないと練習もしなくなり、「練習しなさい!」と私が声をかけるのが日課になってしまいました。
気分が乗ると1時間くらい弾いていることもありましたが、いわゆる音楽家になるような子が毎日しているような2時間も3時間もピアノから離れないで練習するといったことはありませんでした。
「Amazon musicのランキングを上から順に耳コピをしていく」のが「ピアノの練習」になっていきました。
今でこそ「耳コピピアノ」はテレビでよく目にするようになりましたが、当時はまだハラミちゃんも世には出ておらず、YouTubeのよみぃさんのチャンネルをよく見ているようでした。
2年生のピアノの発表会の曲は?
息子は人前で弾くことが大好きです。いいピアノに触れたいため発表会も出たい派です。私はピアノの発表会ほど嫌なものはなかったので、なんでそんなものに出たいのだろうと不思議でした。
息子が習っていた先生は自分の演奏活動の合間に生徒に教えていたので、生徒をあまり持っておらず発表会はしていないとのことでした。
しかし、息子が発表会に出たがっている旨を伝えると、知り合いのピアノ教室と合同でできないか聞いていただけることになりました。
2年生の11月の発表会はブルグミュラーのその時取り組んでいた曲「シュタイヤー舞曲」と、ギロックの「タランテラ」を弾きました。
背伸びをしてちょっと難しい曲を仕上げるというよりは、今のレベルの曲を仕上げていくというスタイルでした。
タランテラは、1年前のヤマハのコンクールで誰かが弾いていたようで、それをかっこよかったから弾きたいとのことで、本人が選びました。
そして、夏頃やっぱりヤマハみたいに作曲とか即興もやりたいんだけど、と息子に言われたのですがまだ正直、私自身も海外生活に慣れるので精一杯で、ピアノに関してはクラシックだけでいいだろうとそれ以上のことはまだ何も考えられませんでした。
譜読みは相変わらずできない
息子は譜読みが苦手です。
横でリズム、指番号を見ていないと「わかんないー」と言って投げ出して練習を終わろうとするので、私が横について教えるといった練習法でした。
一回楽譜が頭に入るとそこから上達するのは早いのですが、とにかく譜読みは苦労しました。
横で教えているとどうしてもぶつかることも増えました。本来の「音楽を楽しむ」ことができておらず、転勤せずヤマハを辞めなければ今頃どうなってたかな?など考えながら日々悶々としていたのを覚えています。
現地のミュージックスクールも翻訳しながら色々調べてみましたが、まず言葉の壁があったり、年齢に対して進度が合わなかったりと現地のスクールに入れることも断念しました。
結局、駐在期間中は最後までこの先生に師事していくことになったのですが、年を追うごとに息子の発達特性故の色々な激しさもあり、もれなくピアノにも先生にも矛先は向かい、ピアノと向き合うことが非常に大変でした。
それでも見放さず最後まで見て頂いた先生には本当に感謝しています。
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