- 知的好奇心を高める方法は?
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知的好奇心を高める方法は意外と身近にあります。子どもの行動をよく観察すること、一緒に考えること、やってみることは心がけていました。
息子は小さいときから色々なことにチャレンジしたい、やってみたい、知りたいという気持ちが強い方でした。
知的好奇心とは物事の知識や理解を深めたい!もっと知りたい!と思う気持ちのことです。ギフテッド児はこの知的好奇心がひと一倍高いといわれています。
実際、息子の興味の幅はとても広く、興味のあることはとことん突き詰め、行くとこまで行ったら終わり!と興味の対象を変えていくような子でした。
今では、興味の対象が複雑になってきたからか、終わりが見えず、途中で放り投げたりすることも多々ありますが、いわゆる「多趣味」な人です。
好奇心にまつわるエピソードは山ほどありますが、今回は、その好奇心にまつわるエピソードをいくつかご紹介しながら、今まで母親である私が心がけてきたことや、実践したことを一部ご紹介します。
知的好奇心はギフテッド児に限らず、どんな子どもも持っています。
お金をかけてなにか特別な習い事をする必要はありません。「ワクワク」の気持ちを大切にすることで知的好奇心は高まります。
ギフテッドの特徴や息子の具体例などはこちらにも記載しています。
こちらの「ギフテッド児のお悩み別Q&A」のカテゴリーでは、実体験に基づいた筆者なりの考えをまとめています。
今まで、数々の医療機関・専門機関を受診して受けたアドバイスや、専門書に基づいて実際にやってみてうまくいったこと、いかなかったことについて記載しています。
ギフテッド児もさまざまなタイプがいるため、その子によっては効果がない場合もございます。その旨ご理解の上、参考にしていただければ幸いです。
知的好奇心が高い人ってどんな人?
車、電車、昆虫、魚、工作、音楽、スポーツ、機械、モノの仕組み、歴史など一つのことを深くとことん知りたい!と思う気持ちから自主的に図鑑を広げたり、調べたり、気づいたら頭の中に知識がいっぱい入っていた。という経験はお子さんでもご自身でもないでしょうか?
一つのことに限らず上記のように幅広いジャンル全て興味関心がある、という方もいらっしゃると思います。
これは知的好奇心がそうさせています。知的好奇心が高いと、「もっと知りたい!」という欲求が出てきます。その「もっと知りたい」という気持ちが高い人は知的好奇心が高い可能性があります。
知的好奇心を高めるメリット
どんなことでもよいのですが、もっと知りたい!と思う気持ちは次の行動を起こす原動力となります。この原動力さえあれば、子供は前進していきます。大人もそうかもしれません。
この知的好奇心を日ごろから高めていることで、将来的に学習意欲や考える力につながります。
そして、何か問題に直面した時に、問題解決するためにあれこれ考えて実践していく姿は、社会に出てからも生きてくるはずです。
知的好奇心を高めるために親ができること
・子どもをよく見る 興味関心を示したことを見逃さない
・一緒にやってみる 一緒に考える
・行動をあまり制限しない
・好きなことはとことん気の済むまでやらせてみる
・親は探求できる場を与えたら基本的に見守り役、必要であれば手を貸す
上記は、私自身が心がけてきたことです。
年齢によって親のサポートの仕方も変わってきますが、一番大事なことはタイミングです。
興味がありそうな事柄があれば、一緒に楽しむ、一緒に考える、ということを意識してきました。
一部具体例をご紹介します。
昆虫にはまったときは夜の森へ
五感をフルに使う 実体験に勝るものはない
これはとても意識していました。「カブトムシは夜の森にいるよ」と聞くだけではなく、実際に夜の森に出かけて、匂いを感じたり触ったりすることで、五感を刺激するようにしていました。
図鑑の情報で、バナナと酒を一晩木に塗るとカブトムシが寄ってくるらしいよ!と息子が言えば一緒に塗りに行きました。捕まえてきたカブトムシを翌年羽化させ、卵から成虫までお世話をしたこともあります。
今は図鑑にもDVDがついていたり、ユーチューブもあるので大体検索すれば疑似体験はできるかもしれません。
しかし、実体験で得られる感動やわくわく感に勝るものはないのではないでしょうか。生き物を飼うことはお世話も必要なので親は大変かもしれませんが、さまざまな場面で考える機会がありおすすめです。
図鑑は何種類も与える すぐ手が届く場所に置く
幼少期の頃は車や昆虫が好きでした。カブトムシ、クワガタといっても図鑑によって載っている種類が違うので、違う出版社の物を何冊か持っていました。
ただ図鑑もたくさん揃えるととても高額になってしまうので、興味があるものだけ購入し、様子見の段階では図書館もよく利用していました。今はフリマサイトもたくさんあるので、そういったサイトで譲ってもらい、またブームが去ると誰かに譲る、というのも良いと思います。
図鑑は重たく扱いにくいので子供でもすぐ出せるよう置く場所は工夫しました。出してそのまま床で眺めていることが多かったので、リビングの本棚の一番下に置いていました。
昆虫博物館に行ったり、鉄道博物館に行ったり、恐竜博物館に行ったり幼少期はよく博物館に出かけていました。
近くの施設を探すときはasoview!遊び予約・レジャーチケット購入サイト
がおすすめです。
フォレストアドベンチャー(FOREST ADVENTURE)
フランス発祥の森の中にあるアスレチックです。
アスレチックといっても森をそのまま利用した森の中にあるレジャー施設です。
全国の森の中にあり、北は北海道、南は沖縄まで40カ所にあります。アスレチックは体をどう使ったらクリアできるか、など頭も使わなければゴールできません。「やってみたい」という気持ちや、達成感なども味わうことができる自然の中のアスレチックは子供たちは大好きでした。
asoview!遊び予約・レジャーチケット購入サイト は全国の好奇心をくすぐる施設がたくさん載っているのでおすすめです。
ゲームやスマホ、電子機器を与える時期を考える
子供の知的好奇心を育むうえで妨げになるものの一つは、ゲーム、iPad、スマホなどの電子機器です。スティーブ・ジョブズが子供にiPadを与えなかったのは有名な話です。特に動画は、全て受動的なもので、自ら考えることを止めさせてしまいます。
今の時代、いずれ必ずそういった電子機器には遅かれ早かれ触れることになります。
大人になるまで触れさせない、ということは不可能なので、できるだけ時期を遅くする程度で良いと思います。
ゲームのステージをクリアするのに頭を使うけど?携帯も勉強系アプリならいいんではないの?という意見もあるかもしれませんが、ギフテッドや2Eの子たちは一度はまると、底を見ないと気が済まない性格なのです。
某有名な発達クリニックの医師に言われたことは
ゲームやユーチューブには終わりがありません。底が見えないように作られているのがこのゲームやユーチューブの世界です。
底を見たいタイプのこのタイプの子には向いてないね。
とのこと。
また、ゲームをするのは一日一時間などルールを作っている、というご家庭も多いかと思いますが、そのルールをくぐり抜ける方法も検索すれば出てきてしまう時代です。子供によってはあの手この手でルールをくぐり抜ける方法を見つけていきます。
それでもゲームが好き!ゲームが特技!ゲームを仕事にしたい!という子もいると思います。今はゲームの習い事がある時代です。それもその子の好奇心だと思い、こういった習い事を試しにしてみるのもよいと思います。
その子の特性を理解する
ギフテッドの特性の一つに、知的好奇心旺盛というのがあるように、息子は新しいことを学んだりチャレンジすることは、ワクワクするようです。
もちろんこれは自分の興味関心があること限定ですが、その好奇心が、原動力になり行動力につながっています。その先に得られる達成感やその先に待っている今はみえない漠然とした何かにワクワクしているので、「失敗したらどうしよう」などのマイナス面はあまり考えないようです。
ギフテッド児に限らず、その子一人一人の特性を親が理解することは、最も重要な事の一つです。
知的好奇心がない場合は?
うちの子は好奇心旺盛ではない、と思っておられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、よく子どもを観察していると、必ずいくつか好きな事や好きなものはあるはずです。
もしかしたら探求の仕方がわからないだけかもしれません。その場合は、「○○ちゃんはどうおもう?」とこちらから声をかけたりして考える機会を与え、好奇心の芽を育ててあげることも必要です。
習い事がきっかけになることもある
その他、絵本の読み聞かせは入学前まではしていました。習い事もなにかのきっかけになるかもしれないと思い、興味のありそうなもの(プール・リトミック・ヤマハ音楽教室・英会話
その中から、最終的にやりたいことを決めるのは子供たち本人です。自分で決めることで、決定力や行動力も自然と身に付きます。
まとめ
以上のことは、子どもたちが幼少期から小学生の時のエピソードです。
中学生になった今は、親が主導で動くことはほぼなくなりました。息子自身が中学入学後に、こんなことを私に言ってきました。
もうこれからは、先回りしてあれこれ調べなくていいよ。僕がやりたいことは自分でもう調べたりできるから。やりたいと言ったことをサポートしてくれればそれでいい。
いつまでも子供ではありません。あっという間に親元から離れていきます。もちろん完全に親離れをしたわけではないですが、助けを求めてきたらサポートをする、というような関わり方に変わりました。
息子は特に自立心が強いほうなので、12歳でもやりたいことがはっきりしていますが、時期は人それぞれだと思います。
下の子はまだ小学生ですが、そう遠くない親離れの日が来るまで、できる限りのサポートをしていきたいものです。