髪が切れない…。
発達特性や感覚過敏、HSP気質のお子さんの場合、この悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
今回は我が家も苦戦した散髪の工夫についてです。
HSP・HSCについてはこちら☟
切れない理由
・ハサミが怖い
・切る音が怖い
・ドライヤーの音が嫌い
・自分の身から切り落とされる感じがして怖い
・チクチクするのが無理
・じっとしていられない
・拘束時間が長いのが無理
・ケープが嫌い
・知らない人に触られるのが嫌
・耳元でのバリカンの音が嫌
・知らない場所、人が無理
こんな理由で美容院に行けなかったり、髪の毛を切れないお子さんも多いのではないでしょうか。
我が家も小さい頃は、長時間同じ体制でじっとしているのが嫌いで、髪を切るのが大嫌いでした。小学5年生まで自宅でカットしていましたが、散髪することに気持ちを持っていくのが大変でした。
YouTubeを見せながらやったら?
と思われるかもしれませんが、そういう問題でもないのです。
手早く切る
じっとしていない
ハサミやバリカンが怖い
ヘアカットを嫌がるお子さんの場合、理由はその子によって様々ですが、どんな理由であれ、いかに短時間で切るかが勝負になります。
短時間で切る工夫としては、頻繁に切ることで一度のカット時間を短縮することができます。
切る頻度は増やしたくないという場合はヘアスタイルをシンプルにすると良いでしょう。我が家はしばらく坊主の時期がありました。シンプルかつ、ヘアカットも簡単、伸びるまで長持ちするヘアスタイルなので男の子はおすすめです。
パナソニックの赤ちゃん・子供用バリカンは簡単、安全にカットできる人気モデルです。使いやすい機器を使って手早く済ませてしまいましょう。
ハサミを工夫する
美容院が嫌な場合は、自宅でカットしているご家庭も多いのではないでしょうか。
美容院も嫌、ハサミも怖い、となるとヘアカットは更に困難を極めます。そこでお子さんの不安を軽減できるのが「ヘアカットモンスター」。
「ヘアカットモンスター
サイド、後ろ髪用はこちら☟
寝ている間に切る
寝ている時に切るのも一つの方法です。前髪は切りやすいのですが、後ろ髪や横髪が難しいのが難点。それでも一度は皆さんチャレンジしているのではないでしょうか。
人形でデモストレーション
想像力が豊かなお子さんの場合は「はさみ=切れる=怖い」と想像してしまい、恐怖感が募ってしまう場合があります。その場合は、お母さんが目の前で自分の髪の毛を切ってみせたり、ヘアカットしている動画を一緒に見たりしてみるのも不安軽減につながります。
お家にあるリカちゃん人形やメルちゃんなどのお人形の髪の毛を一緒に切って、「可愛くなったね」「かっこよくなったね」と美容院ごっこをしてみるのもおすすめです。
発達凸凹さん向け美容院に行く
発達障害や発達凸凹向けのヘアカット支援をしている団体があります。個人が立ち上げ、全国で賛同してくれる美容師さんを募って現在広がっている最中です。
まだまだ数は少ないですが、自宅に訪問してくれる美容師さんもいるので、自宅が安心するという子は訪問してもらうのも一つの方法です。
子供向けのサロンに行く
百貨店やショッピングモールに入っている様な子供向けの美容院です。「美容院=怖くない」と思ってもらうために色々な工夫がされています。「チョキンズ」は、オープン以来ずっと「泣いちゃっても動いちゃっても大丈夫!」をモットーにしている美容院。
スタッフさんたちは、専門の保育教育とキッズ美容の技術を学んでいるそうなので、安心して任せられます。
椅子が車などの乗り物になっていたり、おもちゃのプレゼントがあったり。不安なお子さんは膝の上に抱っこしながらカットもOK。この手の美容院で切れるお子さんは、じっとしていないとか、美容院に慣れていないお子さんにはおすすめです。
カット自体に恐怖感があるお子さんは、美容院であることには変わらないので、結局大泣きしてしまったというケースもあります。
10分カットに行く
美容院だと緊張してしまうので、最初は10分カットに行きました。「10分で終わる」という見通しが立てられるので、10分カットはヘアカットデビューにはよかったです。シャンプーやドライヤーがないのもポイントでした。
まとめ
以上、髪が切れないお子さん向けの工夫についてご紹介しました。
ではいつ美容院で髪の毛を切るのが平気になるのか?についてですが、我が家の場合は、成長とともに髪を切ることに少しずつ慣れてきていつの間にか美容院で切れるようになりました。
美容院に行けるようになったのは良いのですが、美容院もここ最近の物価高騰の波を受け、施術料金を値上げせざるを得ない美容院も。
自宅でセルフカットも大変ですが、美容院代が浮くからラッキーくらいの気持ちで成長を待つのも支援の一つです。