2歳の頃はまだ育てやすく、周りに比べて成長が早い気がするけどこれも個性かなと思っていました。言葉もどんどん出てきたり、日々の成長は目覚ましく、年齢相当のおもちゃだとすぐ飽きてしまうこともありました。
下の子を妊娠したのがちょうど2歳ごろ。母子手帳の2歳のページはなんと白紙でしたが、育児日記には記載していたのでそれに基づいて記していきます。
ギフテッドの幼児期にみられる特徴
以下は、Linda Silverman博士の研究「Early Signs of Giftedness」より、40人のギフテッドの子どもを持つ保護者へのアンケート結果だそうです。もしギフテッドかどうか観察する場合は以下の項目に注目すると早い時期にギフテッドだと気づくことができるかもしれません。
- 優れた記憶力 (12人)
- 長い集中力と過集中 (10人)
- 早期かつ広範な語彙の発達 (10人)
- 極度の好奇心、複雑な質問をする (10人)
- 非常に早く習得する (7人)
- 抽象的思考、概念を一般化する能力 (7人)
- 2歳までに文字を認識する(7人)
- 数学的推論に対する優れた適性( 5人)
- 活発な想像力と創造力( 4人)
- 本や言葉に対する強い関心 (4人)
参照元 Early Signs of Giftedness
では具体的に我が家のギフテッド児、2歳の頃の様子についてご紹介します。
自我が芽生える
2歳は通称「イヤイヤ期」と呼ばれる時期。通称、「 魔の2歳児」とも。もれなく息子も自我が芽生え、全て「自分!!」と言い、自分でやりたがるようになりました。
前回の記事でも書きましたが1歳6カ月で「ちっち!」と言ってトイレでし始め、2歳になった瞬間に大小トイレで用をたすようになりオムツは夜だけになりました。トイトレは周りの先輩ママから大変と聞いていたいたので、あまりにあっさり取れてしまい拍子抜けでした。
着替えやお風呂も自分で洗いたがるようになり、余裕があるときは成長だなーと見守れるのですが、わがままと自我は紙一重。時間がないときや自分の体調が悪いときはどうしてもサッと手をだしたくなることもありました。
ご飯が食べたくないときは「ちょっとトイレかな」「ちょっとおなか痛いから後で食べるね」と逃げて食べないときもありました。
トイレトレーニングのやり方とグッズ
トイレトレーニングのタイミングは個人差があるかと思うのですが、本人のサインを見逃さないようにしました。
こちらが促したわけではなく、「おしっこ=トイレでするもの」というのを理解し始めたタイミングでトイレトレーニングを開始しました。
もちろん何度か失敗はしましたが、試したこととしては、以下の3点です。
- こどもちゃれんじのDVDとえほん
- 足がしっかりついて踏ん張れる踏み台&補助便座を使う
- 家の中ではパンツを履いてトレーニングパンツは使わない
こどもちゃれんじ でちょうどトイレトレーニングの付録がきたこともいいきっかけになりました。トイトレについては1歳の記録でも紹介しています。
外遊びが大好きでとても活動量が多い
公園が家のすぐ近くにあったので、ほぼ毎日ストライダーに乗って行きました。
エネルギーが有り余っていたので、一日一回は外へ出るようにしていました。
外遊びでは砂遊びが大好きでした。砂場セットがあれば一人でずっと工事現場ごっこをしていました。
滑り台やアスレチックなどもあれば果敢に挑戦していました。
遊ぶお友達は女の子が近所に多かったので、この頃はよく女の子と遊んでいました。特にトラブルもなく、おもちゃの貸し借りなどもでき、目立った問題は起きませんでした。
ただ、とにかく落ち着きがなく、じっとしているのはいつ?!というくらい活発でした。
特にレストランで座ってご飯を食べること、電車での長時間移動など長時間じっとその場に静止しておくことが苦手でした。
食べ終わったら即立ち上がり、その辺を立ち歩いたりお店から飛び出たり。ゆっくり食事ができないことがその時の悩みだったような気がします。
お出かけの際のカバンの中には、シールブック、絵本、ぬりえ、トミカ数台、音の鳴るおもちゃ、せんべい、などなどとにかく色々なグッズを持ち歩いていました。
ベビーカーをのけぞって嫌がったり、歩きたい願望も強く、ベビーカーに乗せてしまいたいときもありましたが、その辺は時間に余裕を持って対応できるようにしていました。
睡眠に関しては、この頃も相変わらずしっかり寝る子で、寝かしつけで困ったことはさほどありませんでした。一度寝ると眠りが深くちょっとやそっとのことでは起きません。お昼寝もまだ2時間半くらいしており、ベビーカーで寝てしまってそのまま数時間ということもよくありました。
トミカブーム到来、絵本は「おたすけこびと」がお気に入り
2歳のブームは車や乗り物、電車などに情熱を注いでいました。
乗用車も好きですが、特にこの頃は工事現場のはたらくくるまが好きでした。近所で工事をしていると30分はその場を離れなかったり、乗り物図鑑は隅から隅まで眺め、長い横文字の工事現場で働く車の名前も全種類暗記してしまうほどでした。
まだ当時は字は読めないので、どうやって種類を見分けているの?!と驚くことが多かったのですが、読み聞かせをしたときの知識と、写真を細部まで見比べて区別をしていたようです。
図鑑は「NEO」(小学館)がお気に入りでした。
ただ、重機が好きすぎて子供向けの図鑑では物足りなさを感じるようになり今はもう廃版のようですが、とてもマニアックな大人向けの重機のこの本も好きでした。
図書館が近かったので週に何回も通っては車に関係する本を借りていました。
この頃は図鑑も好きでしたが、絵本は「おたすけこびと」(徳間書店)のシリーズが大好きでした。
おもちゃのトミカも新車が出ると買いに行き、50台以上は持っていたと思います。
トミカの車種名はもちろんですが、トミカの図鑑に書いてある交通標識の意味まで気付いたら覚えていました。
色々なジャンルの絵本を読んでほしかったので、ジャンルは絞らず借りていました。やはり一人目育児と言うのもあり、どんな絵本を読み聞かせたらよいのかわからず困ったときによく使っていたのが絵本ナビ 。
年齢でお勧めの本がわかりやすく紹介してあり、とても参考になりました。
室内遊びはトミカとパズルとつみき
この頃の遊び方でとても印象的だったのがトミカを使って、「何かを表す」ということでした。
例えば、車を左右で並べて実家近くの道路の渋滞を表したり、積み木を使って平面駐車場や立体駐車場を表したりしていました。
「坂」にもとても興味があり、車を坂で走らせるとスピードが出ることが面白かったようで、座椅子をひっくり返して坂にしてみたり、実験のようにいろんな角度の坂を作って滑らせていました。
ギフテッドの特徴でもある「試したがり屋」は幼少期からよく見られました。
知育玩具は祖父母からボーネルンドのおもちゃをもらうことが多く、年齢相応のパズルや積み木、おままごとセットなどはよく遊んでいました。2歳の終わりにはパズルは一人で30ピースくらいは完成させるようになりました。
2歳の誕生日プレゼントは、はさみと粘土とのり、と記録してあるのでこの頃から工作を始めていたのだと思います。
耳がとても敏感だと気づく
そして、息子が2歳のころ娘が誕生します。ちょうど実家に里帰りをしていたのですが、その間に、この子は耳がとてもいいかもしれないな。と初めて思ったきっかけがありました。
車の中で聴いていた嵐の「Face Down」を真似て音程も外さず歌っていました。(歌詞は本人が聞こえるように真似て歌っていたので間違っていましたが。)
車に乗ったらその曲ばかりリピートするように要求してくるので、こちらが「また?!違う曲も聴こうよ」と促しても、同じ曲を何回も聴いていました。
ちょっと先の話になりますが、5歳頃から耳コピで色々な曲を弾くようになります。今はJpop、クラシックなどもなんでもある程度耳コピで弾けてしまうのですが、今もこの当時と変わらず、弾き始める前にとにかく何度も曲を聴きこむという作業を最初にしています。この2歳のころ「Face Down」を何度も聴いていたのは、音を正確にとるためだったんだな、と後々気づいたのでした。
耳が敏感であるエピソードとしては、車のエンジンをかける時の音を聞き分け、この音はおばあちゃんの車、この音はおじいちゃんの車!という風に音で区別していました。「タンタタターン。って鳴ってるでしょ?」という風にエンジン音を表現したのを覚えています。
このエンジン音は今も普通に歩いているときも、自然と聞こえるようで、フェラーリなどのエンジン音が近づいてくると興奮します。
つい3日前くらいに一緒に歩いていたら、「今のエンジン音珍しいな」とボソッと言っていたので、「エンジン音をいつも聞いているの?」と私が尋ねたところ、「聞いているわけではなく聞こえてくるんだよ」とのことでした。なんとも敏感な耳だなと思いました。
ひらがなと数字がなんとなくわかる
あとは3歳前には自分の名前くらいのひらがながなんとなくわかっていました。
特に家で教えたりはしていませんでしたが、ミキハウスの幼児教室で自分の名前のカードを取りに行く、数字とさいころの目を一致させるなど数字も多少理解していたようです。
幼児教室は母子分離で一時間預けるところだったのですが、周りは母子分離が嫌で泣いている子もいる中、一度も離れるのを嫌がったことはないどころか、場所見知りもしませんでした。
物おじしない性格は現在も変わりません。
ボケる
2歳1か月頃から、ボケて笑いを取るようになりました。名前は?と聞くと、「ぼくはー〇〇でーす」と〇〇の部分に車の名前を入れたり、違う人の名前を入れたりして笑いをとるようになりました。
なんとなくこの頃からユーモアがあるなと思っていました。
頭の中の地図?記憶力?カメラアイ
2歳4か月の頃、一度自転車で行ったプールの道をタクシーで通ったときに「ここプールのとこでしょ?」と言ってきたことがありました。
私は方向音痴なので、言われてもそうなの?というような感じで全くピンときませんでしたが、地図で確認すると確かにプールの近くの道でした。
この頃は記憶力がすごいな、くらいでしたが、どうやら一度通った道を記憶している能力はギフテッドの人には珍しくないそうです。
一度見た映像が脳に残っており、再び通ったときにまたその記憶が蘇ってくるようで、「カメラアイ」ともいうようです。
この頃、年に2回しか帰省しない実家の周りの道も記憶されていたり、記憶力にはびっくりすることが多かったように思います。
旅先で一度しか通ったことのない道も、二回目に通ったときに車の車窓から景色を見ながら「この道は〇〇に行くときに通った道だね。」と言うので、本人に聞いてみると全部景色が連続写真のように記憶されていくとのことでした。
まとめ
あくまでも息子の場合の特徴ですが、まとめると以下のような特徴がありました。
・自我が強い
・エネルギッシュで活動的
・耳の良さに周りが気づく
・カメラアイの能力に親が気づく
・特定のものに強い興味関心を示す
・興味関心がきっかけとなり、文字や数字にも興味を示す
2歳の頃は、妹が途中で生まれ大きく生活が変わりました。
赤ちゃん返りはなく、聞き分けもよく、手がかかるというよりは、有り余ったエネルギーの消費をどうしよう、と悩んでいました。
よく笑い、よく食べ、よく寝る子、と育児日記にも書いてあるように、いつもニコニコ笑っているような子でした。
なんでも楽しもうとするところ、なんでも物おじせずチャレンジするところは今も変わりません。
当然この頃もギフテッドという言葉も知らず子育てをしており、もし知っていたとしてもただ人より成長が早いな、くらいしか思わなかったと思います。
【3歳】につづく☟
ブログでは伝えきれていないことをnoteにて有料記事にて公開しています。今後も当サイトと分けて執筆予定です。